随眠 山内得立遺墨集 |
|||||
もともと山内先生は、はなはだ芸術的な天文があり、書画にも音楽にも、先生一流の眼をもっていられた。書の方も先生独自なものであるが、画の方も、絵具のとき方から見て、先生独自なものである。油の絵具を水でといたり、とにかくふつうの画家が思いもおよばぬ絵具を作って画をかかれていたらしい。 どうも、先生の画の書き方は、まことに自由で、色をだんだんぬっていくと紙が破れる。紙が破れると、裏に紙を貼って、またその上にかくという。書を書くより以上の自由な精神で、先生は画を書かれたらしい。天衣無縫の画といってよかろう。 【梅原 猛】 |
|||||
序文/山田 晶 跋文/高橋長太郎・梅原 猛 B4版・遺墨182点・画9点・印譜52点・204頁 ●500部限定出版(ナンバー入り)豪華上製本 定価 本体35,000円+税 |
|||||