目 次
序 道あれど通ぜず
第一章 首をめぐ回らせば七十有余年
生の証し/生命の矛盾的構造/生は一場の夢/形なきものの形
山見現前/鳥三昧時/蹤跡を没す/漱石と良寛
第二章 誕生と出家
良寛の母/橘屋の苦悩/以南の憂鬱/本源自性天真仏
他国に走る/箇中の意/烟霞の期/子陽塾と光照寺
第三章 五合庵と乙子神社脇草庵とその後
暁の目覚め/雲上山国上寺/帰郷/詩作すること
乙子神社と弥彦神社/木村家移住/貞心尼の訪問
ありあけのつき/風にまかせて
第四章 道うたた寛し
一衣一鉢/孤身万里に遊ぶ/愚の如く/是非ふたつながら取らず
懶と頑愚
第五章 ことばといのち
意識という病/箇へ向かう意識/二重の寂寞/一茶と良寛
非詩としての詩/ことばと世界/ことばにおいていのちを生きる
「聴くこと」と近代人
終わりに 春を歩む孤独
*著者紹介/岡田 勝明
1951年 兵庫県に生まれる
1980年 関西学院大学大学院文学研究科単位取得満期退学
1982年 ドイツ・ヴッパータール大学留学(〜84年)
1996年 第2回日本フィヒテ協会奨励研究賞受賞
現 在 姫路獨協大学教授、博士(哲学)
[主な著書]
『フィヒテ討究』(創文社)
『開かれた孤独へ─思想の源流に求める人間の所在─』 (世界思想社)
『フィヒテと西田哲学─自己形成の原理を求めて─』(世界思想社)
『京都哲学書 現代史への試み』(編、燈影舎)
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