西田哲学選集 全7巻・別巻2 |
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■監修:上田閑照(京都大学名誉教授) ■編集:大橋良介(京都工芸繊維大学教授)/野家啓一(東北大学教授) ■推薦:新田義弘(東洋大学教授)/木村 敏(京都大学名誉教授)/坂部 恵(東京大学名誉教授) A5判・上製本・貼函入・各巻約500頁 各巻定価 本体4,700円+税 |
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《編者のことば》 《期待のことば》 《選集の特色》 |
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第1巻 西田幾多郎による西田哲学入門 ISBN978-4-924520-62-2 |
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第2巻 「科学哲学」論文集 ISBN978-4-924520-63-9 |
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第3巻 「宗教哲学」論文集 絶版 ISBN978-4-924520-64-6 |
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第4巻 「現象学」論文集 絶版 ISBN978-4-924520-65-3 |
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第5巻 「歴史哲学」論文集 ISBN978-4-924520-66-0 |
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第6巻 「芸術哲学」論文集 ISBN978-4-924520-67-7 第二部 詩歌・墨跡篇 |
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第7巻 日記・書簡・講演集 ISBN978-4-924520-68-4 |
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別巻1 伝記 西田幾多郎 ISBN978-4-924520-69-1 |
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別巻2 西田哲学研究の歴史 ISBN978-4-924520-70-7 |
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◆編者のことば◆ 西田哲学の再把握と新生 西田幾多郎の思想に新たな光を当てて捉らえ直す時期が到来している。それは西田の没後50年が過ぎたという回顧的な意味からではない。現代における哲学の課題そのものが、西田哲学の理解に新たな光を要求し、またその光そのものなのである。現代哲学のコンテクストの中で西田の思想を浮かび上がらせるとき、そのことが判明するであろう。 この選集は、上のような思想状況に呼応して意図したものである。すなわち西田の著作を現代哲学の諸分野に沿って配列しなおし、それぞれの分野において西田哲学が有する「同時代性」を、場合によっては新しい思想方向の「可能性」を、浮き彫りにしようとするものである。これによって西田哲学は、単なる過去の思想遺産という色彩を脱ぎ捨て、現代哲学の最前線で光彩を放つものとして立ち現われるであろう。 この選集が西田哲学の再把握と新生に、ひいては現代哲学への寄与につながっていくことを、編者としては願う次第である。 大橋良介・野家啓一 ◆期待のことば◆ 河合隼雄 国際日本文化センター所長・心理学 日本人ならば一度は接する必要がある西田哲学。 西田幾多郎のテクストが責任ある編集によって刊行され、 巻末には気鋭の学者による現代哲学とのかかわりを論じる解説が付くという。 大きい期待をもって刊行を歓迎したい。 磯崎 新 建築家 建築の業界にも、妙に理屈をこねる超微小サークルがあり、 ニューヨークのこんな場所でMU NO BASHYOなどとローマ字書きをみせられて、あわてた。 西田幾多郎のどのテクストに由来しているのか、 その本を持っていないので説明もできない。 本屋にもない。何とか早くこんなズレ現象は解消したいものだ。 小林康夫 東京大学教授・表象文化論 おそらく、いま、必要なことは、西田の思考、西田の言説をわれわれが徹底的に利用することだろう。 それができれば、そこにわれわれの思考の可能性のささやかな希望がある。 だが利用するためには、それがわれわれの手元にあって、さまざまな 改変、移植、接合、転換などの操作に耐えられることができるのでなければならない。 この企画が、西田を利用するための大きな力になることを期待しよう。 中村桂子 生命誌研究館副館長・生命学 西田哲学。最も縁遠いものの一つです。 ところがある時、「絶対矛盾的自己同一という私の根本思想」という文字に接して、 「これもしかしたら、ゲノムから見た生命と同じではないかな」などと 不遜なことを考えました。そこでちょっと眺めてみたいのです。 ◆選集の特色◆ □現代哲学の諸分野に沿ってテクストを配列し 新しい西田哲学像を提示する。 □各巻それぞれの分野で西田哲学が有する位置を 第一人者が解説する。 □難しい文字は当用漢字に改め、あるいはふり仮名を付して 若い世代が読みやすいテクストを提供する。 □従来の『西田幾多郎全集』の巻数・頁数をも付して 『選集』への有機的関連をもたせる。 |
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