京都哲学撰書 全30巻 第2期(16巻〜30巻) |
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◆第2期 【監修】大峯 顯 【編集】長谷正當・大橋良介・野家啓一・松丸壽雄 A5判・上製・カバー掛け・各巻278頁〜454頁 ※ご購入の際には、別途、消費税が加算されます。 |
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《編者のことば》 《期待のことば》 《特 色》 |
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◆編者のことば◆長谷正當・大橋良介・野家啓一・松丸壽雄 先に刊行した『京都哲学撰書』第一期十五巻は、西田幾多郎を源流とする思想家たちが形成した、大きく豊かな思想山脈の輪郭を、現在から照射する企てであった。形成の主な舞台となった場所にちなんで「京都哲学」と名づけられたこの思想山脈は、日本近代思想史の中軸をなすとともに、西洋近代の精神史とも深く交差し競合することが見えてきた。この交差と競合は、哲学史全体の視野で測量されるべき出来事であるから、第一期の照射の外に洩れた高い峰々を、なおも数多く含んでいる。 第二期十五巻は、これらの高峰を収録することによって、哲学史の歴史空間のなかに、京都哲学の輪郭をくっきりと描き出そうと試みるものである。その全貌が現われるにつれて、本撰書が過去の思想遺産の復刻ではなく、現代世界の思索土壌の開墾たらんとする意味も明らかとなるであろう。 この『京都哲学撰書』は、故西谷啓治博士の命名によって出発し終結した『燈影撰書』を前身としているが、その命名者である西谷啓治の著作は、この第二期において初めて収録された。おなじく、西田幾多郎が禅において深く信頼をおいた久松真一も、この第二期十五巻のなかの中核をなす思想家である。 第一期とおなじく第二期も、学界の第一線にある各巻の編者が、日本思想史および世界哲学史の観点から解説を加えて、これら古典的な位置を持つ諸著作を、混迷する現代世界に蘇らせることを目指している。 |
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